豚の生姜焼きのレシピは実に多くのものがあります。タレに漬け込んだり、漬け込まなかったり、肉はロースを使ったり、バラ肉を使ったり。それぞれ持ち味があり、しっかり作ればどれも美味しいものになると思います。
しかし今回は、そんないろいろなレシピを組み合わせた、現時点で最強と思われる生姜焼きを作ってみます。それには3つのコツがあります。まず一つ目は、
豚肉を大根おろしの汁に漬け込む。
大根の酵素には肉をやわらかくする強い効果があります。焼く前に漬け込むことで、やわらかさを十分に引き出します。
2つ目のコツは、
玉ねぎを先に炒めて、甘みを引き出す。
多くの生姜焼きのレシピでは、玉ねぎは豚肉と同時に炒めています。しかし、それでは玉ねぎの甘みを引き出すには時間が短すぎます。最初に玉ねぎだけを弱火でじっくり炒めて、甘みを十分に引き出します。
3つ目のコツは、
肉を焼いたら取り出して、タレだけ煮詰めてから戻し入れる。
焼いた肉にタレを加えると、タレを煮詰めている間にどうしても肉に火が通り過ぎてしまいます。肉に9割がた火が通ったら一旦取り出して、タレだけを煮詰め、肉を戻し入れてタレと絡めることで、火の通り過ぎを防ぎます。
●それでは、さっそく作ってみましょう。
《材 料》
豚ロース肉、大根、玉ねぎ、生姜、にんにく、醤油、みりん、酒、小麦粉
《作り方》
1.豚肉を大根おろしの汁に30分ほど漬ける。
2.おろし生姜、おろしにんにく、醤油、みりん、酒を合わせてタレを作る。醤油、みりん、酒の分量は1:1:2。
3.フライパンに油を熱して、玉ねぎを弱火で透き通るまで炒める。
4.大根おろしの汁に漬け込んだ豚肉の水気をキッチンペーパーでふき取り、小麦粉を薄くまぶして焼く。火加減は中火。
5.豚肉に9割がた火が通ったら取り出す。余分な油をキッチンペーパーでふき取り、タレ加えて煮詰める。
6.タレが煮詰まったら、豚肉を戻し入れてさっと絡める。
さて、完成しました。味はどうでしょう?
これは最強。旨いです!
3つのコツが見事にはまっています。肉が本当にやわらかい。大根おろしの効果は凄いですね。やわらかい肉にしっかりと炒めた玉ねぎの甘みと、煮詰めたタレが絡んで、ジューシーに仕上がっています。ガツンと力強い旨さで、ご飯が進みます。
豚肉はロースでなくても、安い切り落とし肉でも十分にいけそうです。今回は豚の生姜焼き以外にもいろいろなレシピを参考にしましたが、インターネットで多くのレシピが見れるようになってから、家庭料理のレベルはずいぶんと上がっているんじゃないでしょうか?
このブログは、そういうさまざまなレシピの情報を元に、いろいろなコツを検証することで、新しいものを生み出そうという考えでやっています。今回はそれがとてもうまくはまりました。
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