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「ちゃんとレシピ通りに料理しているのに、どうしても失敗する。」

「何度作っても上達しない。」

「自分には料理のセンスが無いんだ、もう料理はやりたくない、諦めよう。」



こんな悩みを抱えている初心者の方は本当に多いと思います。私も、今でこそ料理ブログをやるくらいに料理ができるようになりましたが、 初心者のころは上記のような悩みを抱えて、なかなか上達できずにいました。

長い間、さまざまなレシピを参考に料理を作ってきて、「どうして料理が上達しないのか?」という疑問を考えていくうちに、いくつかの答えが見えてきました。

実は、レシピというものには、かなりの欠点があります。

その欠点を克服すれば、もっと簡単に料理上手になれるはずです。



それでは、レシピにはほとんど書かれていない、初心者の方が料理上手になるための3つのポイントを説明していきます。





ポイント1.料理を始める前に、必ず全ての材料と調味料をそろえる。

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レシピの手順には「料理の材料と調味料を全てそろえる」という項目はありません。

これが初心者の方には失敗の原因になります。

レシピを見ながら料理を進めて、そのつどそのつど、材料や調味料を「あれ?、無い、どこだっけ?」と、冷蔵庫や棚から探して取り出していく。

そうして、火にかけた鍋やフライパンから目を離し、煮すぎて味が煮詰まり、焦げついてはがれなくなり、収集がつかなくなりパニックになる...。

こういう経験、皆さんもあるでしょう!?

そう、「材料と調味料を全てそろえる」という手順はものすごく重要なのです。

そうすることで、料理中にキッチンでばたばた動き回ることも無く、心に余裕をもって料理をすることができます。

レシピを書くような人は、材料と調味料を全てそろえなくても、楽々できるくらいの料理上手な人です。だから、この視点が抜けてしまっているのかもしれません。

ぜひ「材料と調味料を全てそろえる」という手順を取り入れてみてください。驚くほど効果があるはずです。






ポイント2.手順を頭に入れてから料理する。

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レシピ本というものは実に便利なもので、キッチンで見開きにして、丁寧な手順を確認しながら料理を進めることができます。見やすさを追求して発展してきたのが、レシピ本の歴史のようにも思えます。

しかし、ここが問題なのです!

見やすくて便利なため、ついつい料理の全てのやり方をレシピまかせにしてしまう。

「次なんだっけ?」

「醤油と何を加えるんだっけ?」


こうして、レシピを確認しながら料理をしていくうちに、煮物はどんどん煮えていくし、フライパンの肉はどんどん焼けていくし、煮物は煮詰まり、肉はフライパンに焦げ付いて、収集がつかなくなり、パニックになる..。

みなさん、経験ありますね 笑


料理は、頭に手順が入っていることが非常に重要なのです。

レシピはカーナビゲーションとは違います。料理を自動で完成へと導いてくれるものではないのです。

地図を暗記して、自力で目的地にたどりつくもの、それがレシピです。

手順を頭に入れることで、料理は驚くほどスムーズになります。余裕ができて、火加減、味付けに集中できるのです。





ポイント3.必ず味見をする。

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レシピ通りに味付けをして、味見をしないで食卓に料理を出す。これをやっている方は意外と多いのではないでしょうか?

これも、レシピというものを完全なものだと信じている、初心者の方がやってしまいがちな間違いです。

レシピの手順には「ここで味見をして下さい」という項目がありません。

ある程度料理ができる人には当たり前のことですが、料理は、全てをレシピ通りに作るものではありません。

レシピは参考資料であって、完成図ではないのです。


どういうことかというと、まず、使う食材、調味料にはそれぞれの種類やメーカーにより、大きな味の違いがあります。

鳥肉でいうと、国産のもの、輸入のもの、ブロイラー、放し飼いと、実にさまざまな種類があり、それぞれに旨みが違ってきます。

醤油でいうと、大量生産で安価なもの、有機大豆を使って長期熟成させたものなど、まるで風味が違ってきます。

野菜でいうと、旬のもの、季節外れのもの、輸入のもの、鮮度のいいもの悪いものなど、これも料理をするとずいぶんと味が変わってきます。

こうしたさまざまな食材に対して、全て同じ味付け、同じ調理時間というのは無理があります。

そこで、重要になってくるのが味見です。


料理を進めながら、味見をして仕上げていく。この作業を加えるだけで仕上がりが違ってきます。

スープ、カレー、シチューなら、仕上げの味見で塩分が濃ければ水を足す。薄ければ塩を加える。これだけでもずいぶんと料理の味が違ってきます。

本当は、レシピの手順に味見の項目が入っていればいいのですが、残念ながらあまり見たことがありません。


ぜひ、料理中に味見をする習慣を取り入れてみて下さい。上達のスピードが格段と早くなるはずです。





◎まとめ

レシピには書かれていない、料理上手になる3つのポイントは、

1.料理を始める前に、必ず全ての材料と調味料をそろえる。

2.手順を頭に入れてから料理する。

3.必ず味見をする。






◎おわりに。

さまざまなレシピ本を読んできて、今現在で一番わかりやすく参考にしている本をご紹介します。とても丁寧な料理本で、他の本と比べると頭一つ出ている素晴らしい本です。

機会があればぜひ手にとってみてください。上記の3つのポイントと合わせて料理をすると、必ず上達が早くなると思います。


料理のきほん練習帳
小田 真規子
高橋書店
2012-04-28






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